タイフルーツブログ
2007.08.12
夜のドライブ・青マンゴーをかじりながら
パクチョンのマンゴー畑をタイ人の業者トンチャイ氏と見に来たのです。
畑での話はいつしか場所を食堂に移しビールを飲みながらだらだらと続き、
「どうだ、明日もう一箇所見に行くか?」
となり、思いがけず泊まりになってしまいました。
(ホテルじゃなくても清潔な宿あるのか? ベッドが古くて人が寝る位置が窪んでいるようなのは嫌なんだよな・・・)
と心配していましたが幸い小ざっぱりとした宿が見つかりました。
部屋に入って落ち着いていると
「だめだ、このまわりは静か過ぎる。車でマッサージでも行こう」とトンチャイが入ってきました。
「お、まだ早いし行ってみるか。」
しかし彼がコラート(中部の大都市)まで走る気でいるとは思いませんでした。
2時間近くも走って疲れた我々はどこも既に閉店しているマッサージ屋に打ちのめされ、パクチョンへの帰り道、夜の道を黙々と車を走らせているのです。
助手席の僕は不意に昼間畑で切ってもらった青マンゴーがあるのを思い出し、砂糖をつけながら食べ始めました。
ポクッポクッポクッ、酸っぱくほのかに甘いマンゴーに心がほぐれます。
ポクッポクッポクッ、リズミカルな音に誘われて「俺も食べてみるか」運転席から手が伸びてきます。
ポクッポクッポクッ、夜のまっすぐな道を我々はひたすら黙って青マンゴーをかじりながら走っていきます。
ポクッポクッポクッ・・・夢の中までついてきそうなトンチャイの青マンゴーをかじる音を聞きながらいつしか僕は眠りに落ちていました。