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タイフルーツブログ

2007年12月

2007.12.04

マンゴー出荷作業レポ③

 さて今日はいよいよマンゴーの出荷です。


工場では日本の農水省から派遣されている技官とタイ農業省係官の検査が行われ、無事植物検疫証明を取得、また残留農薬も検出されず、お墨付きを得ました。

通関業者によりマンゴーはスワナプム空港に運ばれ、今晩22:30の成田行きフライトに積み込まれるのを待つばかりとなっています。

一番神経を使っていた果実の熟度の問題ですが、今日の段階でいい感じに黄色になってきており、お客様に届く2~3日の猶予を考えると、ほぼベストといえる仕上がりに持ってこれたようです。


あとは日本側での到着後の検品と選別作業です。最高のものをお届けするべく最後まで気が抜けません。

                             

                                

2007.12.03

マンゴー出荷作業レポ②

 今朝6時にバンコクの工場に搬入されたマンゴーは1割強をここで落とすための選果を実施、残りを蒸熱処理の機械へ入れます。この蒸熱処理、日本への病害虫の侵入を防ぐためのものでマンゴーを約4時間以上45℃近い蒸気で熱し、果実に付着している可能性のあるミバエ等の卵を殺します。

1時間近く乾かした後、さらに5%近くを選果で落とします。この時点でマンゴーは形・サイズの良い、外皮の美しいものしか残っていないはずですが、これが生鮮果実の難しさで常に追熟して成長し続けているため、ここから熟度がさらに増すに従って悪くなるものも出てきます。したがって日本到着後の最終検品が重要になります。

明日は検査後、工場を搬出、スワナプム空港のカーゴターミナルへの搬入です。今から約1日、工場に留め置かれたマンゴーたちは計算通りならば、明日には黄色い果実に変わっているはずなのですが。

2007.12.02

マンゴー出荷作業レポ①

 今週日本向けに出荷するマンゴーの状態を確認しにチェチェンサオの集荷場へ行って来ました。

今日は今朝畑から着いたばかりのマンゴーをA品・B品に選果し、さらにA品の中から日本向けのものを厳選する作業です。実はこの選果、これから明日以降さらに3回のステップがあるのですが、今日はまず現時点での状態で日本向けに適格なもの(サイズ・形・外皮の美しさ)を選ぶ作業です。

                                             

マンゴーの難しさは追熟型果実であるということに尽きます。収穫してからお客様に届くまで、いや届いてからも生き物として成長(老化)し続けるため、一番美味しい熟度の状態で召し上がっていただくために細心の注意と工夫が必要なのです。適度に熟れていてこそ、糖度17度~20度の特別に甘味の強いマンゴーをお届けできるのです。

                        

ことにこの季節、日本では10度を切るとなると、日本に着いてからの追熟は非常に遅く、タイ側でなるべく仕上げて(熟度を上げてから)出荷することが求められます。ただし熟度も上げすぎると逆にお客様に届く段階で過熟、ということにもなりかねない。タイミングが命の非常に神経質な作業です。

                                    

さて今日のマンゴーの状態を見たところ、タイはここ2、3日気温が下がり過ぎていて、このままでは出荷日までに熟度が充分に回らないと判断しました。果物の追熟には必須のエチレンによる熱作用を使い(果実の呼吸を増やし成長を促進する)、工場に搬送する明朝まで熟度を加速させることと決断しました。

明朝にはバンコクの工場に搬送され、さらなる選果と蒸熱処理が行われます。

                                       

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