タイフルーツブログ
2007.12.02
マンゴー出荷作業レポ①
今週日本向けに出荷するマンゴーの状態を確認しにチェチェンサオの集荷場へ行って来ました。
今日は今朝畑から着いたばかりのマンゴーをA品・B品に選果し、さらにA品の中から日本向けのものを厳選する作業です。実はこの選果、これから明日以降さらに3回のステップがあるのですが、今日はまず現時点での状態で日本向けに適格なもの(サイズ・形・外皮の美しさ)を選ぶ作業です。
マンゴーの難しさは追熟型果実であるということに尽きます。収穫してからお客様に届くまで、いや届いてからも生き物として成長(老化)し続けるため、一番美味しい熟度の状態で召し上がっていただくために細心の注意と工夫が必要なのです。適度に熟れていてこそ、糖度17度~20度の特別に甘味の強いマンゴーをお届けできるのです。
ことにこの季節、日本では10度を切るとなると、日本に着いてからの追熟は非常に遅く、タイ側でなるべく仕上げて(熟度を上げてから)出荷することが求められます。ただし熟度も上げすぎると逆にお客様に届く段階で過熟、ということにもなりかねない。タイミングが命の非常に神経質な作業です。
さて今日のマンゴーの状態を見たところ、タイはここ2、3日気温が下がり過ぎていて、このままでは出荷日までに熟度が充分に回らないと判断しました。果物の追熟には必須のエチレンによる熱作用を使い(果実の呼吸を増やし成長を促進する)、工場に搬送する明朝まで熟度を加速させることと決断しました。
明朝にはバンコクの工場に搬送され、さらなる選果と蒸熱処理が行われます。