タイフルーツブログ
2009.05.20
マンゴー名人との旅
タイ・マンゴー業界の第一人者であるマノップ氏。
マンゴーといえば昔からタイで一番有名な地元チャチェンサオ県の産地のみならず、タイ国内の各県を回り技術指導、講演で良質なマンゴーの普及に努める「マンゴーの神様」的存在です。
品種改良を重ね輸出向けに最適な美しい外皮と飛び抜けた甘味を誇るナム・ドク・マイを育ててきたマノップ氏によりここ10年ほどのタイ・マンゴーの輸出量が大幅に伸びてきた事を考えるとタイ・マンゴーの歴史を変えた存在といっていいでしょう。
フェスティバルが終了した翌日のこの日、すっかりリラックス・ムードの僕でしたが、マノップ氏の関心は早くも日本国内のマンゴー事情へ。観光もいいが、まずはマンゴーを見に行こうというわけで早速行動開始。
国内産のアップルマンゴーの市場での流通を視察、次にスーパーでの販売状況も見学。そして関東で唯一マンゴーの試験栽培を始めた埼玉県の園芸研究所を訪問しました。
温暖化によりトロピカル・フルーツの大規模栽培が可能になるという50年後を見据えたこのプロジェクトはまだまだ取り掛かったばかりですが、順調なスタートを切ったようです。葉色も良く育つ木を見てマンゴー名人も満足そうな表情でした。
しかし朴訥で飄々とした表情ながら、どこにいても常にマンゴーのことを考えているマノップ氏をみているとやっぱり「本物は違うんだな」と実感。