タイフルーツブログ
2011.08.21
追憶のアヌサワリー・チャイ
昨晩久々にアヌサワリーのSAXOPHONEに立ち寄ったら、従業員やマネージャーたちの懐かしい顔、顔、顔。僕がこの街から郊外に引っ越して日本に頻繁に行くようになったこの5年ほどの間も彼らはずっとここにいたんだな。妙な想いがこみ上げて来て、今晩も周辺をウロウロ歩いて来ました。
郊外からのロット・トゥーと呼ばれるワゴン車バスのターミナルになっているこの街は、東京でいえば上野ですかね、サヤ―ムを渋谷、スクムビットを新宿とするなら。都心部に通勤する独身者向けのちょっと安めのアパートが豊富にあるからか、常に若い人で溢れていて熱気があります。
僕がここに居たのは10年ほど前からの5年間。開業間も無いBTSのVICTORY MONUMENT駅構内に当時手がけていた外食店舗を出店したのを機に事務所もこの周辺に移転して来たのでした。まぁ仕事的には、寝ないでしゃかりきに頑張っていた時代ですね。
毎日過ごしたこの街のソイの1本、1本。こうして歩いてるだけで懐かしく、閉じた店あり、まだやってたのか、というシャツ売りもあり。むこうも「あの日本人まだいたのか」なんて思ってたりして。いや、日本人とは思われてなかったか。
しかしこの5年ほどの間に色んなことが起こりバンコクも大きく変わりました。和食が当たり前になり、車持ちが当たり前になり・・・このアヌサワリーでさえCENTER ONEが赤シャツに焼き打ちされたのを機にリニューアルされ、BTSの乗降客は倍増し、そんな中、ヘアサロンの美女チャンは子供を2人作り、そして行きつけのマッサ―ジ屋のボーヤは死んでいった。
過ぎ去って行った時代と過ぎ去っていった人々。そんなことを思いながら歩いていると、この街に来ることが自分自身の「現在」の再確認作業とも思えてきました。今度はいつ来るだろうか。