タイフルーツブログ
2011年11月
2011.11.24
ワニが捕まりまして・・・
まだまだ水も引き切らないバンコク北部に位置する農業省でのマンゴー出荷作業は何とか完了。マンゴーの検品を行っている傍らでふと窓の外に目を転じると船が行き交ってるんですから、ちょっと頭が混乱してくるような状況です。
そんな作業を終えて帰宅すると、路地で人だかりが大騒ぎ。何と、ウチの住宅街で2m級のワニ2匹が捕獲されたとか!!残念ながら既に引き取られた後でしたが、住民たちの驚きぶりが事態の衝撃さを物語っていました。
住宅街に隣接するちょっとした小川ですが、何しろ、大して冠水もしなかったこの辺のエリアですから、まさかこんなところにワニが出るとは・・・ウチの犬なんて放していたら飲み込まれたかもしれません。
まだまだ洪水余波の続くバンコクです。
2011.11.13
ドンムアン懐かしや
タイに居ながらにして時々無性に懐かしくなるのがドンムアン空港。もちろん、まだ一部の国内便に使われているわけですが、僕自身はもう5年も利用していないし、これからもおそらく無いということですっかり記憶の中の存在になっています。
’90年代初頭に初めてタイに来た時のことは今でも思い出深い。着陸後のムッとする熱気の中のバス輸送、ターミナル全体に漂う独特の暗い感じと匂い、そしてロビーで待ち受ける沢山のタイ人たちの視線。まだタイというとだいぶ後進のイメージがあり、わけのわからない人が近寄ってきても警戒感を持ったものです。今考えると単なるリムジン・サービスなんですが。
ああ、ドンムアン懐かしいなぁ、というわけで今日は水が引き始めたか、という期待もあり冠水したドンムアン空港へ向けて無料開放状態の高速を行ってみました。
が、しかし。沈んだ車の屋根がようやく見えているところを見ると、この辺りはまだまだ1.5m以上冠水しているようで依然として一面海のようになった空港でありました。もう2週間ぐらいになりますかね、この状態。うーん、都心部に向かった水は一応ラチャダー・スティサン手前で止まり、水位も下がりかけていますが、この辺りの状況を見るとまだまだ引くのに時間がかかりそうですね。
懐かしいドンムアンの惨状・・・うーん。しかし、ここに最初の洪水対策本部を設置して敗走した現政権のセンスとは如何に。
港というと気になるのがスワンナプーム。周囲を万全に守られている、と聞いてますが、水は今まさしくスワンナプーム寄りの方に向かっているわけで万が一、といことはないんでしょうね!?(笑)。
2011.11.08
まだまだ洪水の話題ですが
ここにいても冠水こそしていませんが、関係先がすべて冠水で高速は大渋滞、ということで仕事のうえでは身動きがとれないことになっています。
しかし、こうして自宅にいても食料が減るばかり、という兵糧攻めの様相で、なるほど孔明があれほど高所に布陣してはいけない、と指示したのに背いた馬謖が街亭で敗走した故事とはこのことであったか。なんて一人ぶつぶつ言いながら、僕よりさらに苦境の友人宅に水などを持ってきてみると、そこまで片道一人600バーツというボートが待ち受ける非情な世の中なのであります。(しかし片道だけ乗る人なんていませんよね)
テレビを観てもナームジャイ(思いやり)の連呼で、洪水からお年寄りを助けるシーンのスローにぬるい音楽をかぶせたりして(タイのTV局もこういうの好きだな)、感動の押し売りをしているわけですが、市井の現実は大変に厳しく、洪水後の経済停滞と窮乏生活が思いやられます。
しかし、「もう自然に任せるしかない」とか発言があきらめ気味になってきたインラック首相も面子で洪水本部の2度目の移転をしないのはいいですが、そこのアクセスだけ1mも道路工事で高くして何考えてるんだか。周りは全部冠水しているというのに。ばらまき政策で自分の足元にばらまいてちゃしょうがない。
政治の使命とは何か?「仁徳天皇が高殿から市中を見て、昼時なのに釜戸から煙が上がっていない、そこで天皇は宮殿の屋根が朽ちても、ご自分の衣服がボロになっても人民の租税を免除したという」。こんなこと言っても無理でしょうが。
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