タイフルーツブログ
2012.07.06
辺境
カンボジアとの国境近くのキャッサバ畑の中を走っていたら方角が不確かになったため、何とか大きめの通りに脱出して、農家件雑貨売りの人を頼ってみると、出てきた小学生の女の子がi-padを貸してくれたので、google-mapで現在位置を確認。
ひゃー、すごい時代になったもんだ、というよりスマホぐらい持ってないといけないんですかねぇ。
今回ゴムの木畑をめぐる長旅でウボン、シーサケーット、コラート、サケオと下りてきて、ようやく本拠ともいえるサケオのマンゴー基地にたどり着いて一息。真っ黒に日焼けしてよれよれのボロ服を着て出てきたアン氏だが、相変わらず眼光は鋭く、意気軒昂。
この男が2000ライに及ぶ当地のマンゴー畑の収穫の差配を一手に握り、この辺の雇用にも大きな影響を与えていると思うと、
祖衣を着て民と同じものを食べ、民とともに農耕を行い国を富ます
なんて中国古代の春秋・戦国時代の世界に出てくる小国の首領を思わせるものがありますが、不思議と小国どころか小藩、小舟に乗ったような僕とは今に至るまで信義に厚い付き合いをしてきてくれているのであります。
長旅の終わりに温かく迎えてくれた彼に感謝しつつ、バンコクへの道を急ぐ。