タイフルーツブログ
2020年02月
2020.02.17
静かなヤワラーとCHINA SHARK FIN
お手軽なフカヒレが食べたくなったので、とりあえずヤワラーに様子を見に来てみました。来る途中から道がガラガラ、やっぱりコロナ騒動の影響で中国人観光客が激減、静かーなヤワラーです。
日曜の夜と言えば、最近は通りいっぱいに人が行列になってるのがこのチャイナタウンの光景でしたが、局地的に欧米か韓国の観光客で賑わってる程度で、このコロナショック、ここだけではなくバンコク各地での消費への影響は大きそうです。
バンコクのマスク率は1割ぐらい?でしょうか、僕は携帯用クレベリンと除菌スプレー、マスクで防備してますが、やっぱりしばらくバンコクでも人ごみは避けるが吉ですね。
タイはここまで感染者は34人、このうち中国人が24人です。シンガポールやマレーシアが中国からの渡航者の入国を制限しているのに対してタイは制限はしていません。来週には大きなフェリーが入ってくるという話も聞きます。大丈夫なんだろうか。
うーん、どうもヤワラーで食べる気がしない、ということでパタナカンに移動して昔からなじみのCHINA SHARK FINへ。400バーツのフカヒレと海老春雨を注文、美味いなぁ。
最近ここはなかなか来れていませんでしたが味は相変わらず最高ですね。ちょっと来づらい場所にありますがバンコクではイチ押しです。
2020.02.13
ジョーカーにみる救いのなさ、そしてタクシードライバー
バンコクへの移動の機内で「ジョーカー」。さすがに公開からだいぶ時間が経っているので、この監督のスコセッシ映画への傾倒、ホアキン・フェニックスのアカデミー賞主演男優賞など事前情報満載で期待度大で観ました。
居場所がなく、社会から疎外されていると感じている男が鬱屈と狂気の中で「自分にとっての悪」となった相手を射殺していく、という点では僕の最も好きな映画の一つである「タクシードライバー」と非常に近い設定。
こういうエキセントリック系の演技は過剰に評価される傾向があると思いますが、それでも主役の演技は凄くて絶賛されているのが納得の出来の映画でした。ただ僕としてはこの「ジョーカー」、敵を裁くことで完全に自分が「社会の悪」に落ちることになっており、多くの観客にこれが支持されている世の中ならば分断が進みすぎているし、救いがなさすぎると感じました。そういう意味で後味は良くない。
「タクシードライバー」の場合には制裁相手が「ジョーカー」のように富裕層や成功者ではなく、売春宿というわかりやすい悪であったため、また若きデニーロの格好良さもあり英雄扱いされることも不自然ではない(本当はかなり都合の良い展開ながら)ことになっていました。そこで観る側としてはある種ロマンチシズムを感じることができたと思います。
エンディングシーンも良かったですね。ルームミラーに写るデニーロの眼の動き、そしてニューヨークの夜のカクテルライトが孤独とまだ眼に宿る一瞬の狂気を捉えていて最高です。
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