タイフルーツブログ
2020.02.13
ジョーカーにみる救いのなさ、そしてタクシードライバー
バンコクへの移動の機内で「ジョーカー」。さすがに公開からだいぶ時間が経っているので、この監督のスコセッシ映画への傾倒、ホアキン・フェニックスのアカデミー賞主演男優賞など事前情報満載で期待度大で観ました。
居場所がなく、社会から疎外されていると感じている男が鬱屈と狂気の中で「自分にとっての悪」となった相手を射殺していく、という点では僕の最も好きな映画の一つである「タクシードライバー」と非常に近い設定。
こういうエキセントリック系の演技は過剰に評価される傾向があると思いますが、それでも主役の演技は凄くて絶賛されているのが納得の出来の映画でした。ただ僕としてはこの「ジョーカー」、敵を裁くことで完全に自分が「社会の悪」に落ちることになっており、多くの観客にこれが支持されている世の中ならば分断が進みすぎているし、救いがなさすぎると感じました。そういう意味で後味は良くない。
「タクシードライバー」の場合には制裁相手が「ジョーカー」のように富裕層や成功者ではなく、売春宿というわかりやすい悪であったため、また若きデニーロの格好良さもあり英雄扱いされることも不自然ではない(本当はかなり都合の良い展開ながら)ことになっていました。そこで観る側としてはある種ロマンチシズムを感じることができたと思います。
エンディングシーンも良かったですね。ルームミラーに写るデニーロの眼の動き、そしてニューヨークの夜のカクテルライトが孤独とまだ眼に宿る一瞬の狂気を捉えていて最高です。
2020.01.28
神田松之丞・明治座浜町寄席
爆笑問題がとにかく好きで、その繋がりで去年から何度もチケット購入にトライしていた神田松之丞。とにかくすごい人気でようやく今回席が取れたので明治座で観て来ました。
本日のネタは「人情匙加減」。
ところどころくすぐりを挟みながら名調子で講談を唸る様はもうこれは未だ二つ目ながら名人芸というほかない鮮やかさ。いやいや、30分あっという間で、来月予定の神田伯山襲名披露の寄席も何とかチケットを入手して行きたいと思います。
しかしそれにしても、まくらでの前座いじりがまた面白くて、そのしつこさとひねくれ具合に性格の悪さが出ていてこちらもすごい。この辺この人のラジオが今一つ面白くないのは悪口ばかりでそれに続く本編がないからだな、ということで納得。
そういう意味で爆笑問題のラジオが圧倒的に面白いのは太田さん田中さん2人の存在で成立してるという要素が大きいんだろうなぁ。
2020.01.13
この季節のフルーツとジュース
THE MALLのスーパーでパッションフルーツが売っていたので、買ってきて食べました。
パッションフルーツはタイの中では珍しく冬場(寒季)のフルーツで、同じ時期にまとめて収穫されるためか、以前は市場で10kg袋で300バーツぐらいの格安で売っていたと記憶しています。今回は1kg(7-8玉)で80バーツ(280円)でした。
さて、その酸っぱい実(果実の中の種回りの果汁)をスプーンですくって食べると、うわっ酸っぱい!紫なのでまだ微かに甘味も感じられますが、黄色だと容赦なく物凄い酸っぱいんですよね。
いちいちスプーンですくう煩雑さを考えるとこれはやっぱりジュースとして飲むのがベストでしょうが、酸っぱすぎるので体調と合わせる料理次第といったところでしょうか。
タイフルーツのジュースというと、料理と一緒に出すものでは何といってもテンモーパン(スイカジュース)ですが、個人的にはドラゴンフルーツジュースが絶品ですね。うーん、飲みたくなってきた!
2020.01.06
ピンクのカオマンガイ@エスプラナード
プラトゥーナムの「ピンクのカオマンガイ」、ゴーアンの支店がエスプラナードに出来たと聞いて行ってきました。(以前はガイトーン プラトゥーナムとして知られていました)
このエスプラナード、裏に出来た雑貨マーケットが中国人ツアーの引率コースになっているため、大型バスで付近は大混雑、車を停めるのがあまりにも面倒なので、個人的にしばらく寄らないエリアになってましたが。
地下のレストランエリアに出来たこの店、先月オープンしたばかりとのことでトレードマークの従業員のピンクのユニフォームも真新しく、みんなキビキビと動いてました。
オーダーしたカオマンガイ(large size)は95バーツ、SC内に出店で価格が高くなってるなんてことはなくてうれしい。そして味は本店と変わらず、やはりしっとりした肉に鶏の出汁がたっぷり染み込んだご飯が美味い!シンプルなだけに「違い」がはっきり出る厳しいメニューともいえ、この価格で食べられる料理としての満足度は高いですね。
ちなみにこのピンクのカオマンガイ、日本でも渋谷や新橋に出店してかなり話題になりましたが、どうもオーナーサイドと行き違いがあったようで今では契約解消、日本のお店は今でもありますがタイの本店とは関係なくなってるとのことです。
エスプラナードと言えばgeithさんと毎週一緒に来てスタバで語らってましたっけ。亡くなってもう6年も経つんですね。早いなぁ・・・。
2020.01.01
アユタヤ初詣
早朝からアユタヤに行って大仏で有名なワット・パナンチューンに初詣、その後ワット・マハタートを回って帰ってきました。
アユタヤ旧市街の外側にあるワット・パナンチューンは1324年の建立でアユタヤでもかなり歴史のあるお寺。ルワンポートー(大師)と呼ばれる大仏は高さ19メートルもあり黄金に輝やいています。
勉強を怠り停滞の1年だった去年の反省とリスタートする1年にしたい、という思いを込めてお祈りしました。
本堂横には美しい仏像を納めた別室があり、そこでおみくじをすることができます。円筒に入った番号棒が1本飛び出すまで振り、出てきた番号が11、そこで11の棚にある紙をもらうとタイ語版と中国語版がありました。
結構良さそうですが・・・。女の子がこれ引いたら嬉しかったんじゃないかな(笑)というニュアンス↓
本堂裏の巨木の廊下は静謐な中、ピカピカに磨かれた廊下に光が反射して気持ちの良い空間。ここで水を飲んでちょっと休憩、のんびりできました。
帰りに寄った遺跡、ワット・マハタートは元旦から韓国人の観光客5割、日本人・中国人・欧米人・地元の人・その他それぞれ1割ずつといった印象で、統計的には中国が圧倒的に多いはずなんですが直近は中国人観光客が減ってるんですかね。
さてさて2020年。充実した良い年にしたいですねー。
2019.12.26
SUPER RICH
ちょっとまとまった日本円をバーツに両替する必要が生じ、いつものラチャダムリのSUPER RICHに来ました。
SUPER RICHというとオレンジと緑の店があり、中国系タイ人の兄弟が経営している両替屋ですが、もともと一つの店だったのが兄弟仲が悪化して同じ屋号で2色の別の店に分かれてやっています。スタッフに聞くと「ウチはあちらとは別の会社だから」という素っ気ない答えが返ってくるあたり、かなり仲は悪そうですねぇ。
さて、今日はまずオレンジの方に行ってみたところ、なんと「円はこのところ買い過ぎてオーバーストックなので受け取れない」とのこと。あらびっくり。こんなことあるんですねぇ。日本から観光客がたくさん来て両替ラッシュなんでしょうか。
次に緑の方に行ってみましたが、こちらでは無事0.2755(1バーツ=3.63円)のレートで両替。
かつて1バーツ=2.5円の頃も経験しているので、このバーツ高は痛いなーという感じですが、これでも銀行のレートより2%近く良いので良しとしなければ。
しかしこのバーツ高の常態化、タイ人の日本などへの海外旅行には良いことですが、タイの柱と言うべき輸出産業へはものすごいダメージとなって経済指標の下方修正が相次いでいます。消費が落ち込み、軍支配の政治への不満のマグマもたまっていて、来年のタイの政治経済はかなり心配ですね。
2019.12.14
マンゴー収穫・新シーズンスタート
マンゴー名人の管理するサケオの畑から今季第1回のナムドクマイ収穫。袋で玉を1個ずつ大事に保護された状態で、樹上で熟度を上げた極上の果実です。
充分に糖度の乗った良い状態の果実であることが、丸めに太った玉の形状からもうかがえます。
来週火曜の空輸に向けてカセサートの農業省工場に搬入、くん蒸処理を施し出荷となります。
出荷に向けてここまで順調で一安心ですが、極端に寒い東京に送る前にどれだけちょうど良く熟度を上げられるか、ここからの仕上げと配送管理が大事です。がんばるぞ!
2019.11.22
久しぶりMK
工場見学でサラブリ周辺まで来たら夜になってしまい、付近のロータスで2、3年ぶりにMK。
他にも飲食店やフードコートはありましたが、やはりMKは地方に来ても「そこそこ食べられる」という安心感があります。
さっそくタッチパネルで牛肉やエビ、ペッヤーン等を注文。ちょっとスマホに目を落としたらあっという間に持って来てくれました。早くて気持ち良いなぁ、MKは。
さてさて牛肉からどんどん放り込んで食べましたが「そこそこ食べられる」どころか、改めておいしいなぁと実感。
一人で行動することが多いのでなかなか入りづらいんですが、またチャンスを作って早めに来たいと思います。
2019.11.16
フードコートで改めて思う
バンコクでの住まい近くのTHE MALLで食事。久しぶりにフードコートに行ったら、オシャレに改装されていました。
フードコートというと「クーポン買って」なんてのは遠い昔ですが、プリペイドカードで精算というスタイルになった頃から、バンコクの物価上昇に連れて食事の値段も「安い!」という感動は無くなり、今では日本と変わらないよ、という感じになりました。
ブースを見て回りましたが、高いのは250バーツや280バーツの料理を出す店もあるんですね。
カオパット(55バーツ=200円)、ガイヤーン(70バーツ=250円)、お水(15バーツ=50円)で、計140バーツ、だいたい500円ぐらいの夕食になりました。
カオパットというと僕がタイに長期滞在するようになった98年にはフードコートで15バーツ、場所により20バーツでしたので20年でだいたい3倍になった計算ですね。
今さらながら高くなったなぁと、なぜか普通のレストランではあまり感じないのにフードコートに来ると思ってしまうんですね。タイ人の所得も上がっているので、皆当たり前のようにこれぐらいの食事をしていくんですが。
日本はこの20年、賃金も物価もほとんど変わっていないんですよねぇ・・・。
2019.10.02
バンスー中央駅
いつも高速でモ―チット周辺を通るたびに建設の進行具合を横目で見ていたバスターミナル近くのバンス―中央駅の巨大駅舎・ターミナルビル。
「完成したら、チェンマイまで高速鉄道で行きたいなぁ。」なんて考えていたんですが、なんと高速鉄道の計画は頓挫していたんですね。
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タイ高速鉄道)採算が見込めない3路線の中止を検討
タイ高速鉄道のうち、採算が見込めず投資も集まらない3路線のバンコク~チェンマイ間、バンコク~スラタニ間、ラヨーン~トラート間について、タイ運輸省は中止を検討していると、本日の2019年9月27日朝のタイ大手英字メディアBangkokPostが伝えています。
2019年9月27日 PJA NEWS)より*******************************************************
しばらくフォローしてなかったので全然知らなかったのですが、駅舎はチェンマイやコラートに行く高速鉄道の計画より、現在はSRTレッドラインの用途を優先して建設されているようです。
バンスー中央駅を出るSRTレッドラインはドンムアン空港方面へ向かうようですが、MRTピンクラインにもリンクします。
紆余曲折あり5年間住んだ1軒家を退去し、現在はバンコク郊外、ノンタブリ県ケーライ地区のコンドに住んでいますが、ウチの目の前でもMRTピンクライン、ケーライ駅の建設が進んでいます。
それにしてもすっかりチェンマイまで高速鉄道で行く気になっていたんですが、タイは中国とは違って採算割れということではなかなか進みませんね。